FOTOFARM信州 風景情報バックナンバー
09月23日
先日来掲載しておりました乗鞍岳のトウヤクリンドウについて
先日来掲載しておりました乗鞍岳のトウヤクリンドウについて、
9/23付け「松本平 タウン情報」(信濃毎日新聞)に以下の記事が掲載されました。
抜粋しましたのでご覧下さい。
『乗鞍型』発見か
青紫の模様がある当薬竜胆
北アルプス・乗鞍岳の秋を彩るトウヤクリンドウ(当薬竜胆)が
乗鞍岳だけの珍しい特徴を持つ-と分かった。
植物分類学上「違った品種か変種の可能性があるのでは」と、
高山植物に詳しい専門家らは強い関心を寄せている。
(丸山 祥司記者)
穂高の上條さん撮影
「乗鞍型」のトウヤクリンドウの花は、「白地に青黒い強烈な模様」が特徴。
高山帯で一般的なトウヤクリンドウの「薄黄色の地に黒や緑の斑点」とはまったく違う。
気付いたのは、安曇野市穂高の写真家・エッセイストの上條光水さん(54)。
「のりくら自然共生研究所」代表の町野親生さんに詳しい花情報を聞き撮影に出掛け、
カメラのファインダーをのぞいてびっくり。
見慣れた白馬岳や穂高連峰などの花とはまったく違う。「青黒い強烈な模様が印象的で歌舞伎役者の隈(くま)を連想しました」
と上條さんは感動気味に話す。
白地の花弁に青紫の鮮やかな模様が際立つ個性的な雰囲気
の乗鞍岳のトウヤクリンドウ=2日、上條光水さん撮影
一般的な淡黄色の花=北ア・白馬岳
全体に草丈が10㌢前後と小さく、鮮明な模様入りの花は少し大きめで対生する葉も大きめだ。
北海道・大雪山に咲き、人気の「クモイリンドウ(雲居竜胆)ではないかと思った」という。
15日、上條さんに同行した。信州から飛騨側にかけて広く分布。
花より花茎が短い株もあり、青紫の花模様が、クモイリンドウより鮮やかなものもある。
高山植物の権威、信大名誉教授(植物分類学)の清水建美さん(74)=松本市=は「白地に青紫の美しい花だ。
トウヤクリンドウの変わりものとみるが、系統が違う可能性もありDNA鑑定することが望ましい。併せて生育地の
土壌調査も必要」としている。
また「信州野山の花」(信濃毎日新聞刊)など多数の著書があり、八ヶ岳の植物に詳しい今井健樹さん(80)=岡谷市=は
「色や模様がこれほど違う花を初めて見た。品種の違いか変種なのかさらに詳しく分析する価値がある」と話す。
「宝物の花に出会った」という上條さんは、夢を膨らませ鑑定、分析してくれる研究者や大学を探している。
【トウヤクリンドウ】
リンドウ科リンドウ属で、高山の砂礫(されき)地に生える10-25㌢の多年草。花期は8-9月。
花茎の葉は対生し被針形。花は淡黄色の筒状で緑や黒の斑点がある。
学名は「Gentiana algida」、ゲンチアナは、リンドウから薬効を発見した古代ギリシャのイリリアの国王の名にちなんで付けられ、
アルギダは「氷のあるところを好む」の意。
和名は「当薬竜胆」と書き、漢方では健胃薬になる。
09月20日
9月20日撮影日記
アサギマダラとフジバカマ のっぺ山荘 (大町市平)
アサギマダラ雄 アサギマダラ雌
撮影中 のっぺ山荘 (大町市平)
乱舞 のっぺ山荘 (大町市平)
アサギマダラ のっぺ山荘 (大町市平)
アカタテハ のっぺ山荘 (大町市平)
イチモンジセセリ のっぺ山荘 (大町市平)
ヒョウモンチョウ のっぺ山荘 (大町市平)
キタテハ秋型 のっぺ山荘 (大町市平)
09月11日
9月11日撮影日記
ピーク間近
大町市の中綱湖東岸の高台、国道148沿いに建つ「のっぺ山荘」の裏庭で、
渡りチョウで知られるアサギマダラの季節が、今年も始まっていた。
北方で夏を越したアサギマダラは、この時期、次々南下して行くが、その道すがらの
燃料補給源として、ここのフジバカマの蜜は最高のご馳走らしい。
山荘の奥様の話では、飛来のピークは今週末辺りかとの事だが、しばらくの間は
悪天候が続きそうなので、若干向こうにずれ込む可能性もある。
ちなみに昨年のピークは9月15、16日で、両日とも約2000頭のチョウが、この
花畑で乱舞していた。
フジバカマ のっぺ山荘 (大町市平簗場)
フジバカマとアサギマダラ のっぺ山荘 (大町市平簗場)
ざっと見たところ本日の飛来数は約300頭くらいか。
アサギマダラの雄。 雄の特徴は後羽の下端に黒ずんだ斑紋がある。
なぜか今日、飛来しているチョウのほとんどが雄ばかりで、雌は1頭確認したのみ。
雌の撮影は失敗。
道祖神とソバ 島新田 (安曇野市穂高北穂高)
09月02日
9月2日撮影日記
のりくら自然共生研究所が出版した「雲上図鑑 乗鞍岳」で紹介されている、
乗鞍スカイライン周辺のトウヤクリンドウとトリカブトに会いたくて、乗鞍高原の
鈴蘭バスセンターから畳平行きのバスに乗り、乗鞍エコーラインを登る。
八合目の位ヶ原山荘前で途中下車したのは私一人だけだった。
乗鞍岳と空 位ヶ原より (松本市安曇)
位ヶ原山荘の少し上から登山道を登る。
顔馴染みのクロウスゴの実が黒く熟しているのを摘み、手の平一杯になったところで、
一気にほおばる。まあまあの味かな。
ベニバナイチゴの真っ赤な実も数個、口に入れたが、こちらはそんなに旨いものではない。
ごそごそする種ごと果肉も、ベッと、吐き出す。
クロウスゴ 位ヶ原の上 (松本市安曇)
もうとっくに終わっているものと思っていたウサギギクが、まだ辛うじて踏ん張っていた。
ウサギギク 位ヶ原の上 (松本市安曇)
シナノオトギリとチングルマ 位ヶ原の上 (松本市安曇)
ウサギギクとチングルマ 位ヶ原の上 (松本市安曇)
秋の空 位ヶ原の上 (松本市安曇)
宝徳霊神の前後の登山道沿いには、チングルマの群落が多い。
チングルマ綿毛 宝徳霊神の下 (松本市安曇)
乗鞍岳と空 宝徳霊神より (松本市安曇)
チングルマ綿毛 宝徳霊神より (松本市安曇)
宝徳霊神で一旦車道に出るが、カーブを一曲がり進むと再び登山道に入ることが出来る。
車の音に振り返るとタクシーが登ってきた。
眺望とエコーライン 宝徳霊神より (松本市安曇)
チングルマ綿毛 宝徳霊神より (松本市安曇)
チングルマ他 宝徳霊神より (松本市安曇)
この辺りの植物は全てが高山植物だ。
ウサギギクとシラネニンジン 宝徳霊神の上 (松本市安曇)
シラネニンジン 宝徳霊神の上 (松本市安曇)
ミヤマセンキュウ 宝徳霊神の上 (松本市安曇)
ここまで登れば畳平まであと一息だ。
紅葉の時期のここはまた格別だが、それはまた月末にお伝えしよう。
眺望とエコーライン 肩の小屋口 (松本市安曇)
ウサギギク他 畳平 (高山市)
イワギキョウ 畳平 (高山市)
クモイリンドウ (高山市)
北海道の大雪山だけにあるとされるトウヤクリンドウの変種のクモイリンドウと
思われるのだが、はたして。
トウヤクリンドウ
こちらはまぎれも無くトウヤクリンドウ。
ハイマツ 桔梗ヶ原周辺 (高山市)
トリカブト スカイライン9K⇔10K (高山市)
トリカブト他 スカイライン9K⇔10K (高山市)
ミヤマシシウドとダケカンバ スカイライン9K⇔10K (高山市)
ダケカンバと烏帽子岳 スカイライン9K⇔10K (高山市)
ミヤマシシウドとトリカブト スカイライン9K⇔10K (高山市)
12粁ポスト スカイライン12km地点 (高山市)